寒いですね~
ここ神奈川県でも雪。
11月に積雪を観測したのは、明治8年以来とのことで54年ぶりだとか。

今日の朝起きて、あまりの寒さにオイラの脳裏をかすめたのは「やっぱり全館空調欲しいかも」。
頭の中は新居の設計でいっぱいです。

三井ホームで全館空調を導入しようとすると東芝製を勧められる。
東芝製は三井ホームとの共同開発。
他のハウスメーカーでは販売していないから差別化になるのかな・・・?
でも大抵のハウスメーカーに対応しているデンソー製ももちろん選べる。

スマートブリーズ(東芝製とデンソー製)の違い

【東芝製品】
・全熱交換
・2階に設置スペースが必要
・高温多湿の地域に向いている。
・温度+湿度を交換
・常に一定温度で空気の入れ替え可能。
・湿気は部屋に戻す&臭いも戻ってくる
・冬の乾燥対策にはよい。
・夏の湿度は部屋に入れない。

【デンソー製品】
・顕熱交換
・屋根裏に設置
・寒冷地に向いている
・温度のみ交換(湿度は排出のみ)
・常に一定温度で空気の入れ替え可能。
・湿気を部屋に戻さない&臭いも戻ってこない
・冬は乾燥する
・そもそも湿度は排出なので、夏の湿度対策はOK

全館空調システム

上の写真は、モデルハウスでガンガン動いていた全館空調システム。
製造元はGAC株式会社とありますが、今の社名は(株)デンソーエアクールです。

恐ろしい事に「設計上の標準使用期間:10年」と記載されていた。
「オイオイ、10年毎に買い替えるものなのか?」って突っ込みを入れずにはいられませんでした。

そこでデンソーの営業さんに確認したら、「まぁエアコンですから、そんなもんです。」とあっさり。
確かにエアコンなんだからそんなものか・・・
でも何か心の中にモヤモヤ感が充満していく。

オイラが考える全館空調(スマートブリーズ)のデメリット

感覚的には欲しいけど、理詰めで考えると全館空調はどう考えても将来的に厄介者になりそう。
その理由を説明します。

①新機種への買い替えが容易ではない
空調設備の技術は日進月歩。
本体故障による交換だけなら50万円ぐらいで済むらしいけど・・・
もし冷媒技術が進化して時代遅れの全館空調システム一式を取り替えようと思ったら、家中に張り巡らした配管から変更する必要がある。
つまりエアコン交換=リフォームになってしまう。

②空調設備が一台に集約されていると、故障した時が心配
家全体の空調を一台のマシーンに頼るのはなんとなく心もとない。
この点を営業さんに質問したら、壊れやすいのは室外機。
でも室外機は2台あるから、片方が動いていれば何とかなるという事。

③加湿オプションがショボイ
全館空調の機能で興味をひかれたのは加湿機能。
冬の乾燥対策を全館空調で出来るのは素晴らしいと思ったのですが・・・
スマートブリーズでの加湿改善率は良くても10%とのことにガックリ。_| ̄|○
全然使い物にならない(怒)
加湿器が不要という事にはならないです。
さらに加湿による配管内部のカビ発生懸念もある。

④電気代
三井ホームで全館空調を採用している人のブログをこまめにチェックすると、電気代は人それぞれ。
引越し前とそれほど変わらないという人もいれば、アホみたいな金額にビックリして電力会社に相談したという人もいた。
間取りや日当たり条件が違うから何とも言えないけど・・・
いずれにしろ全館空調を入れてよいのは、電気代など気にしないご家庭だけとオイラは判断した。

⑤メンテナンス費用
あと忘れてはならないのが全館空調のメンテナンス契約。
年間2万円程度だけど、50年間住んだら100万円だからね。
老後生活に入ったら、ボディブローのごとく効いてくるのではないか。

結論は不採用

そんな感じで我が家では全館空調の採用は止めました。

実は他社ハウスメーカーで全館空調の提案を受けた時、「念の為、各お部屋にエアコン用コンセントは付けておきます。」という話から「何で?」という事になったのです。

その真意は、古くなった全館空調設備をリプレイスするのは大変だしお金もかかるから。
新築の時は一生に一度と思うから頑張れるけど、不具合が多くなる15年後ぐらいになると全館空調の為に100万円以上かかる工事をする人は少ないみたい。

結局、全館空調システムは止めて、家電量販店で最新エアコンを買って来るケースが多いらしい。
さらに15年も経てば家族構成も変わるから、その時に必要な部屋だけにエアコンを取り付けるのがリーズナブル。
そのように先々の事を考えて、エアコン用電源を天井付近に設置しておくアドバイスをしているとの回答だったのです。

これを聞いた時に妙に納得。
全館空調と言われると凄いシステムと勘違いしそうだけど、所詮は家電。
もし運悪く導入機器が生産終了となった場合は、メーカーの保守部品の供給はせいぜい7~8年程度。
修理したくてもできない可能性も高い。

エアコンなんて省エネ効果を期待すると、故障しなくても10年単位で買い替えたほうが経済的だし。
さらに買い替えればカビや汚れを一掃できるから、快適性も向上する。

やはり全館空調はやめて、個別エアコンでしょ。
ということになったのです。