「昼間でも電気を付けなければならないような暗い部屋は作らないでくれ。」
三井ホームに設計を依頼した時にそうお願いしておいたよね。

それなのにだ・・・

なんと玄関に窓がない。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう?

いかん、このままでは玄関が暗い家になってしまう。
家に入って第一印象が決まる玄関。
その重要な場所が暗いとはあり得ないのではないか?
マンションなら仕方ないと諦めるけど、一戸建てだぞ。

我が家は東玄関。
玄関ドアの北側は洗面スペース。
そして南側にシューズクローク。

シューズクローク

赤枠で囲ったシューズクロークを取っ払って、下駄箱に変更だ。
そして下駄箱の上に窓を付ければ、南面から自然光が入ってくる明るい玄関になる。

よしこれで解決!
と思ったら妻の猛反対にあった。

「シューズクロークは絶対必要です!」
「そう絶対!」

「新居にシューズクロークを付けるのが夢だった。」
「だから絶対必要。」
「以上。キリッ!!」

う~ん。
話し合う余地がないみたい・・・

下駄箱って言い方が駄目だったのかな。
「シューズボックスへ変更しよう」とか言えばよかったのかな?

とりあえず設計士さんに解決策を求めてみたのだけど、その回答はオイラにとってアゲインストの強風だった。

「シューズクロークを下駄箱に変えたら玄関が4畳半分ぐらいになっちゃいますよ。」
「家全体のバランスから考えたら広すぎておかしいし、収納力も落ちちゃいます。」
「玄関は通り抜けるだけだから、明るさより収納スペースを確保したほうが使い勝手が良いですよ。」
「お子さんが3人いるんだから、これから荷物増えますよ。」

この回答に妻はご満悦。

ただオイラだってこのまま引き下がるわけにはいかない。
暗い玄関は嫌なのじゃ!

その後、設計士を巻き込み夫婦の壮絶な心理戦が繰り広げられました。
そして最終的にまとまった落としどころ案がこれ。

①シューズクロークをやや小さくする。
②天井から床面まで延びる2連の縦長スリット窓をつける。

収納力はやや落ちるが、これでシューズクロークと玄関の明るさは両立できたわけです。

ただこの壮絶なバトルなど何も知らない外構屋さんにこの図面を見せたら、「玄関ホールの窓の前に空きスペースあるけど、ここに何か置く予定ですか?」と聞かれ、言葉に詰まってしまった。

たぶん何気ない会話のつもりだと思うけど、そこはデリケートなところだぞ。
このやろ~。