まだどこのハウスメーカーにしようか悩んでいた時、「高気密・高断熱」というキーワードだけは外してはいけないと妻と話していました。

だからハウスメーカーを訪問した時は、必ず各社のC値を確認していたのです。
それなのにC値がNo1の一条工務店を選ばず、三井ホームを選んだ理由を今日は書いてみます。

三井ホームのC値は1.0~1.5

オイラが各社にヒアリングした各社のC値(2016年夏)はこんな感じ。

  • 一条工務店 0.6
  • スウェーデンハウス 0.8
  • ウィザースホーム 1.0
  • 三井ホーム 1.0~1.5のブレがある
  • 住友林業 数値回答無し(次世代省エネ基準はクリアしている)
  • 積水ハウス 数値回答無し(次世代省エネ基準はクリアしている)
  • ミサワホーム 数値回答無し(次世代省エネ基準はクリアしている)

※参考
次世代省エネ基準のC値は去年廃止されたらしいけど、目安として参考になるので書いておきます。
神奈川はエリアⅣだから次世代省エネ基準のC値は5.0。
つまり「次世代省エネ基準はクリアしているけど、具体的な数値は回答できない」と説明してきた3社(住林・積水・ミサワ)のC値は、5.0に限りなく近いと推測しました。

三井ホームで気密測定をやるとしたら

一条工務店とスウェーデンハウスは全棟で気密測定を実施している。
それ以外の会社は、要望があれば対応という消極的スタンス。

三井ホームに関しても、施主が要求しなければ気密測定はやらないです。
気密測定をやるとしたらオプション扱いで1回10万円と言われました。

測定タイミングは、内部石膏ボードが貼られた中間時に実施するのが一般的。
さらに気になる人は、俊工時にもう一回実施。

そして「どれくらいの数値だったら気密性を上げる努力をしてくれるのか?」というちょっと意地悪な質問をしてみたところ、「3.0を超えたら調査する」とのことでした。

すきま風が吹きこむ壁

C値はほどほどにして、家の全体バランスを考える方向へ転換

ここまでの理解だと「やっぱりC値が優れている家の方が良いよな~」ってなりますよね。
実際にオイラも当初はそうでした。
気密性オタクになりかけました(笑)

なのでここからは、「C値はそこそこでもいいんじゃない」という考えに変化した理由を3つほど紹介。

1つ目:C値の経年劣化

論より証拠は、一条工務店のismartの家に住んでいる人のブログ記事。
一条工務店を検討した人であれば一度は目にするサスケさんが自宅の気密測定結果を公表しています。

  • 建築中:0.6
  • 引渡後:0.73
  • 1年半後:0.97

1年半後でも結構いい数字だとは思うけど・・・
やっぱり年数が経てば、気密性が落ちるのは仕方がないみたい。
新築時と比べたら、木が動き隙間も出来るというわけです。

2つ目:マンションのC値は1.0

四方をコンクリートの壁に囲まれ、窓が極端に少ないマンションでさえ、C値の平均は1.0らしい。
それなのに戸建でC値1.0を切るってどんだけ凄いんだ!
小数点以下の数値にまでこだわる必要はないのではないか?と感じ始めたのです。
そこそこ気密性が高い家だったら、コンマ以下の数字の差を体感できるとは思えないのです。

3つ目:家の形状次第でC値はどうにでも変わる

気密性が一番良いのは正方形の家。
デザイン性を高めて家に凹凸を付ければ、その分気密性が劣っていくのは仕方がない事。
せっかく注文住宅を建てるのに、C値ばかり気にしてデザイン性を無視するのは何だか味気ない気がしたのです。